どうも。キャンプ場でみかけるアウトドアっぽくない人の方が、オシャレで充実したギアを揃えているなと思う今日この頃です。
今回は前回のキャンプでのある事故について…あまりの恐怖と恥ずかしさ(誰もが知っている当たり前の事だよ!!)って勝手に思っていたのでスルーしようと思いましたが・・
意外にレインボーオーナーさんの認知度がないような気がしたので、注意喚起と同じ思いをしてほしくないので記事にしたいと思います。
<目次>
トヨトミ事件
キャンプでも自宅でも、今一番心強く信頼をおけるギアのトヨトミレインボーストーブ a.k.a トヨトヨです。賛否両論ありますが、大好きなギアの一つです。
型番がRB-25Eで旧型のタイプになります。自動消火装置のレバーが新型はボタン式なのですが、レバー式になっています。
*これ結構レバー式は使いにくいです。よくぶつかって緊急消火してしまう・・・
暖かさなど賛否両論ありますが燃費・デザイン・灯りの綺麗さなど、個人的にはメリットの方が大きい大好きなストーブです。
心強い味方が、思わぬ形で恐ろしい敵に変貌
いつでも暖かく、安全なトヨトヨが恐怖のブラックトヨトヨに変貌してしまう・・
それは前回ご紹介した志摩オートキャンプ場での起こった事件(事故)である。
あまりのパニックと恐怖と当初原因のわからないカオスな状況に、写真や記録におさめることが出来なかった。そしてまた楽しいキャンプをするために、忘れてしまおうとさえしていた・・
今回は記録がないので、本人達の証言を元に、再現ブログて構成したいと思う。
当時の状況について、紐解いてみる
まずは当時の状況まで巻き戻し
伊勢志摩オートキャンプ場にやってきましたー!!!
とりあえず定番フォーメーションで設営完了!!
ここでストップ
check1
この時は気温が高く幕内25度以上はあったと思う。少し油断していた。レインボーがあってもなくても良いかな〜と思っていた。このどちらでも良いけどせっかく持ってきたし、使おうかなぐらいの気持ちが良くなかった。
ヒューナスドルフの燃料タンクレビューのための撮影をしました。
さて実践編です。
ここでズームしてください!!ココ重要!!レインボーの置き台がない!!
check2
この日に限ってキャンプの慣れからからか、置き台を自宅に置いてきた。レインボーは自宅リビングでも併用しているので、台の底面の傷により自宅の床が傷ついてしまう事を懸念した。
結果これがブラックトヨトヨに変貌するスイッチになってしまう。
それでは初薪パッカー・・・ここは▶︎▶︎します汗。
ずっとやりたかった牡蠣づくしキャンプといきます!!よーし!!食べまくるぞ!!
そしてここでレインボーを点火して、調理スタート。
まずは殻を剥きます。なんか簡単に剥けると思っていましたが、想像以上に難しい!コツは中の貝柱を切れば急に軽く開く・・・
ここでストップ
check3
皆さん牡蠣の殻を剥いた事はありますか?結構大変で、モーラナイフを使う以上、集中力をかなり高める必要がありました。この時は怪我をしないよう二人とも牡蠣に一点集中でした。
もうプリプリの牡蠣がコンニチワ〜でした!!
ここでストップ
点火後10分くらいは経っていたと思う。
この時に初めて違和感を感じる。テント内を見上げると・・え!?虫?蚊?
いや違う黒い毛がゆっくりとふわふわ飛んでいる。なんか幕内がホコリっぽくて嫌だなと感じた。
そして牡蠣剥き再開。そこからさらに10分くらい。
ん?またホコリ?いや・・・かなりふわふわゆっくりまっている黒い糸・・。というよりミクロサイズの黒い鳥!?
<イメージ図>
でも実際はこんなに飛んでいない。これだけ飛んでいたら慌てて飛び出している
そこから5分ぐらいまだ懲りずに牡蠣剥き再開。
ここでとうとうブラックトヨトヨと対面
でもやはりおかしい。これは黒い糸の形をした虫ではないか?立ち上がって後ろを振りかえると・・・
鬼の形相をしたブラックトヨトヨが出現!!!
<イメージ図>
真っ黒になった塊が、天板から赤い炎を立ち上げて燃えているではないか!!
慌てて消火。腰抜かす。もうそこにはブラックトヨトヨどころかただの黒塊が存在。
<イメージ図>
死に物狂いでサーカスから脱出してみると・・・幕内から煙が逃げ出す!!
<イメージ図>
この後は理由がわからない恐怖と、もしこれが就寝中だったら間違いなく一酸化炭素で死んでいたという恐怖に二人とも呆然となった・・・
幸いテントは無事で、黒焦げになったレインボーはススで包まれていただけなので、何事もなかったかのように、綺麗になりいつものトヨトヨに戻った。
しかし原因を特定しないと!!試しに外に出して点火してみる。全く問題ない。
怖い怖い。今度はもう一度テント内に設置して点火する。なんと点火した瞬間炎上!!!
いやもっと怖い!!繰り返す。何度やってもサーカス内に持ち込むとブラックトヨトヨになる!
何故だ?何がいつもと違う!!考えろ・・・考えろ!!
そして今回の事件の真相に気づく
レインボーの底面に手を入れてみると、めちゃくちゃ大きな穴があいているではないか!?
『いやこれ素人でもわかる、ここから空気取り込んでる塞いだらアカンやつやん〜!!!』
どうもここを塞ぐと炎上するみたいだ。しかもすぐに。点火して5秒で
これはトヨトミさん、取説のもう1ページには
「火災の原因になるので絶対にこの底面の穴は塞がないよう置き台を設置してお使い下さい」
書くべきでしょう!?これは。
※記載されていたらごめんなさい。
自宅で再検証してみる
置き台に置くと、やはり僅かだが台とレインボー底面との間に隙間ができて、空気が取り込めるようになっている気がする。
置く台をはずした状態。自立は問題ない。おそらくこれでも平らな面に置ければ、空気が取り込めるので炎上しないと思う。
恐る恐る底面をみてみる。前回は手を入れて確認のみだったが、やはりしっかり穴がある。
キャンプ場ではお座敷スタイルなので、ラグに置いていた。
自宅のラグに置いてみると!そうかラグだと沈み込んでしっかりと底面を塞いでしまう!
これはダメだ。
チェックポイントで気づいたこと
check1
あってもなくてもどっちでも良い気温で、灯油も使い切らないといけないし、とりあえず点火だけしておこうという油断。
check2
キャンプ慣れのせいで、ギアを理解せず付属の物を使わなくてもいいやを選択した油断。
check3
起きているから安心は間違い。料理中、真後ろ(背中)にあったのに気が付かなかった。しかも就寝中ではないので一酸化炭素炭素チェッカーをまだセットしていなかった。これも油断。
トヨトミ事件のまとめ
テントから脱出するとテント内から逃げるように白煙が出ている事がわかるのに、テント内にいると全くわからない。
ストーブ使用=厚着しているので、体感には違和感を全く感じない。そして臭いも全く感じない。
実際30分近くは炎上させていたと思われる。
一酸化炭素を充満させても、本当に何も感じない。感じる時には体調の変化により、遅いのかもしれない。
今回はサーカスTCなので大型ベンチレーターとスカートからの給気によりかなり時間が経過しても助かったのかもしれない。
もしこれが就寝中なら?
テントが燃えていたら?
サーカスじゃなかったら?
キャンプは不便を楽しむもの。それは大袈裟に言えばサバイバルであり、生きる為に備えと意識を改めて万全にしないといけない。
ギアのチェック、使い方、もしもの時の消化スプレー、就寝中のストーブなど。今一度キャンプが楽しかったと言えるように、、
充実したキャンプでの朝日を迎える為に、そしてサバイバルで生き残る為に、慣れてきた時こそ初心に返って学ぶ必要がある。
大袈裟でもなんでもなく、安全にキャンプをこなせる上級キャンパーを目指していこうと思いました。